世界最長『死者の書』日本初公開〜古代エジプト展

1>2>3
2. 世界最長全37mの『死者の書』グリーンフィールド・パピルス
2012年7月6日内覧会にて撮影
(圧巻の展示風景)
『グリーンフィールド・パピルス』
全長37m、100種類以上の呪文が記された世界最長の『死者の書』グリーンフィールド・パピルス。紀元前10世紀、テーペを中心にエジプトを支配したアメン大司祭パネジェム2世の娘(女性神官)ネシタネベトイシェルウのために作られたもの。
(保管上の理由で収蔵後まもなく96のシートに分割された)
2012年7月6日内覧会にて撮影
(全長37mという長大な文書だ)
全長37mのパピルスが360度つづく
展示エリアに入ると、コの字円形に展示された全長37mのパピルス全容は圧巻。端から端まで、シート毎の解説を読みながら進んでいくのだが、全容を読む(見る)には相当な時間を要するので、有名な場面だけは押さえておこう。
グリーンフィールド・パピルスの中で、特に有名な場面が「1.オシリス神礼拝」「3.口開けの儀式」「5.審判」「7.天と地のはじまり」だ。
2012年7月6日内覧会にて撮影
(天と地のはじまりの場面)
42の『罪の否定告白』
特に印象的だったのが、審判の際に死者が身の潔白を証明する42の『罪の否定告白』。少しでも間違えれば、天秤が釣り合わず、心臓は怪物アメミトに食べられ消滅し、古代エジプト人が最も恐れた「第二の死」を迎えます。
42の宣言は「盗みをしなかったこと」「嘘をつかなったこと」「悪口を言わなかったこと」「不貞をしなかったこと」などなど。3千年以上も前から、人間の悪行は変わっていないことがわかりますね。
≫(次ページ)レストランには古代エジプト展コラボメニューが登場
≪Back 1|2|3他の特集記事を読む 東京デートナビ≫