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2. 見えるもの、見えないもの |
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周囲の人々や諸聖人を肖像として絵画化する一方、天上世界や内的幻視など、心に浮かべるしかない架空の世界を、イメージを介して描き出したエル・グレコ。時には共存させ、時には分離させた、高い視覚芸術性も意識して見ていきましょう。
傑作揃いの本展なので、ここからは特に私が印象に残った作品をご紹介します。 |
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《聖アンナのいる聖家族》
本作の聖母マリアは、エル・グレコが描いた女性像で最も美しいとされる。
《フェリペ2世の栄光》
見えるものと見えないものを同一画面に共存させた傑作。とにかく凄い。 |
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《聖アンナのいる聖家族》 |
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《フェリペ2世の栄光》 |
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《悔悛するマグダラのマリア》
悔悛する聖人や聖女を表した多くの作品の中でも珠玉の一点。
《聖母を描く聖ルカ》
現存するエル・グレコの最初期の作品。 |
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《悔悛するマグダラのマリア》 |
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《聖母を描く聖ルカ》 |
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