1. エヴァ声優陣14人が最初で最後の大集結した舞台挨拶を全国同時生中継
大ヒット中の映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の来場御礼舞台挨拶が、2021年3月28日(日)新宿バルト9にて開催され、全国334の劇場に同時生中継。『エヴァンゲリオン』シリーズとしては1997年以来、実に24年ぶりとなる舞台挨拶となりました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の豪華声優陣が大集結
舞台挨拶が行われたのは同日9:00の回の上映終了後で、休憩を挟んだ13:05よりスタート。本会場となった『新宿バルト9 シアター9』には『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に声で出演したキャストが「最初で最後」(緒方)の大集結。
登壇したのは緒方恵美(碇シンジ役)、林原めぐみ(アヤナミレイ(仮称)役)、宮村優子(式波・アスカ・ラングレー役)、三石琴乃(葛城ミサト役)、山口由里子(赤木リツコ役)、石田彰(渚沙カヲル役)、立木文彦(碇ゲンドウ役)、岩永哲哉(相田ケンスケ役)、岩男潤子(鈴原ヒカリ役)、長沢美樹(伊吹マヤ役)、優希比呂(日向マコト役)、伊瀬茉莉也(北上ミドリ役)、勝杏里(多摩ヒデキ役)、山寺宏一(加持リョウジ役)の総勢14人です。
「これがエヴァの正しい楽しみ方なんだなと」(宮村)
冒頭で緒方は「新劇場版では一度もキャストの舞台挨拶がなかった。このメンバーが集まるのは、恐らく最初で最後。私たちもとても楽しみ。最後まで楽しんでいってください」と客席と全国のエヴァファンに呼びかけた。
そして「今回はバラバラで収録して(全体が)どうなってるかわからず、(私たちも)完成版を見て知るという(笑)。全てのクリエイター、スタッフさんにお疲れさまと言いたいです。」と改めてシリーズが終わりを迎えた心境を語りました。
「黒いプラグスーツと畑ですからね(笑)」(林原)
林原は「おそらく30代以降の方はここが一つの終わりで、10代の人にとってはここが入口かもしれないなという思いです」「その無限ループの中を漂う人も、一度抜けてまた帰ってくる人も、エヴァンゲリオンという一つの世界が、存在していたんだなとかみ締めています」と本作のテーマにかけて、感慨深げにいまの心境を語りました。
また『第3村』のシーンについて「黒いプラグスーツと畑ですからね。"エヴァ"の中で、温かい人情と清らかな水と新緑とお腹いっぱい吸う空気なんて、経験したことがなかったので驚きました」と収録時を振り返った。
宮村は「既に2回鑑賞しました!」と明かし「自分で考えたり、ネットで考察を見たり聞いたりして『え?そういうことだった?』と思い、また見に行くという。これが正しい楽しみ方なんだなと思いました」と声を弾ませながら、語りました。
「『おめでとう』という気持ちが強いです」(緒方)
三石は新組織ヴィレのシンボル『青いスカーフ』を左腕に巻いて来たことを明かし「葛城ミサトとして大切な役割を担い、重要なシーンを任され、一生懸命演じました」と感無量に語ると、(加持役の)山寺が「葛城、よく頑張ったな!」と声をかけるなど劇中さながらの呼吸をみせ、ファンを喜ばせました。
庵野秀明総監督へのメッセージを求められた緒方は「今回はシンジとして『送り出す』作業があったので、観終わって庵野さんを『おめでとう』という気持ちが強いです。本当にお疲れさまでした」と思いを述べイベントは終了した。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は大ヒット公開中です。
(c)カラー
(取材・文・撮影/落合 宏樹)
【『シン・エヴァンゲリオン劇場版』】
◇公式ホームページ:
https://www.evangelion.co.jp/
◇公開日:大ヒット公開中
<あらすじ>
新たな劇場版シリーズの第4部であり、完結編。ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残され
た封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリのEVA改8号機が迎撃を開始した。
一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。