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2. 開館記念特別展『速水御舟−日本画への挑戦−』 |
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大正から昭和を駆け抜けた日本画家・速水御舟。40年の短い生涯におよそ700余点の作品を残したものの、その多くが所蔵家に秘蔵されて公開されることが少なかったため「幻の画家」と称されていました。 |
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しかし1976年に旧安宅産業コレクションの御舟作品105点が山種美術館の所蔵となり、従来からの御舟コレクションが充実したことは、当時大きなニュースとなりました。 |
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開館記念特別展『速水御舟−日本画への挑戦−』 |
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新美術館開館特別記念展である『速水御舟−日本画への挑戦−』では、同館所蔵の《炎舞》《名樹散椿》(重要文化財)をはじめとする120点の御舟作品に加え、初公開となる未完の大作《婦女群像》(個人蔵)および1930年の渡欧日記(個人蔵)も展示します。 |
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これらの新出資料を通じて、初期の南画風の作風から、細密描写、象徴的作風、写実と装飾を融合した画風、水墨画へと、その生涯を通じて挑戦者であろうとした御舟の方向性がみえてきます。 |
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本特別展終了後には、当分の間《炎舞》《名樹散椿》の同時展示は予定されていないので、その意味でも大変貴重な機会となっています。 |