1. 精製糖から黒糖に変えるだけで、カルシウム240倍など栄養価の高い食事に
沖縄黒糖の魅力を伝えるPRイベントとして『沖縄黒糖特別ディナーイベント』が、2022年2月10日(木)東京の八芳園にて開催されました。
『沖縄黒糖特別ディナーイベント』
先日、黒島結菜さんらが登壇した『
沖縄黒糖アンバサダー就任式』につづき、沖縄黒糖の魅力をたくさんの方に知ってもらうために開催された本イベント。
アートのような一皿を生み出す、八芳園内料亭『壺中庵』の料理長・菅野譲治氏が、沖縄黒糖を用いた和食のフルコース8品のレシピを考案。
イベント冒頭で菅野氏は「沖縄離島8島の黒糖は1島1島、風味が異なるので、特徴を残した味付けにこだわりました。それぞれの島ならではの名産品や郷土料理の要素をふんだんに取り入れた、ミネラル豊かな黒糖を使った新しい和食コースを提案します」と挨拶。以下の8メニューが提供されました。
・前菜 (西表島)『マングローブクラブと沖縄もずく』
・お椀 (伊平屋島)『アーサー仕立て 芋くずアンダギーに玉蜀黍』
・おつくり(与那国島)『カジキマグロと沖縄近海魚 与那国海塩・黒糖仕立ての柚子味噌』
・強肴 (粟国島)『アグー豚のローストと春野菜 辛みそ黒糖ダレ』
・替鉢 (波照間島)『ラーミーバイと昆布の薬膳小鍋仕立て』
・食事 (伊江島)『じゅーしー、白身魚のマース汁、昆布イチリー』
・デザート 水菓子(小浜島)『黒糖ラテゼリー』、甘味(伊江島)『黒糖ティラミス』
デザート系など黒糖の風味がハッキリとわかるものから、黒糖を使っていることを感じさせないものも。
八芳園の管理栄養士・鈴岡あかねさんによると「サトウキビをそのまま煮詰めた黒糖には、元々のサトウキビの栄養がたくさん含まれており、精製糖と比較すると、カリウムは約1000倍、カルシウムは240倍、鉄も3-5倍と群を抜いています。普段から料理に使う糖分を精製糖から黒糖にするだけで、食事内容はそのままでも、栄養価の高い食事になります。」とのこと。
お料理に黒糖を使うだけで栄養価が高くなるのは嬉しいですね。メニューの中から、おうち時間に試したい3メニューのレシピを教えていただきましたので、ご紹介します。
『カジキマグロと沖縄近海魚 与那国海塩・黒糖仕立ての柚子味噌』
左上が<黒糖仕立ての柚子味噌>野菜やお肉にも合いそう!
『カジキマグロと沖縄近海魚 与那国海塩・黒糖仕立ての柚子味噌』
<材料>
・カジキマグロ…28g
・海魚(イラブチャ―)…20g
・白味噌…10g
・黒糖(与那国島)…5g
・酢…5g
・柚子絞り汁…適量
・海塩(与那国島)…3g
<調理工程>
(1)魚は卸して刺身に切りつける
(2)白味噌と黒糖を鍋に入れ火にかけ混ぜる
(3)黒糖がとけたら冷まし、酢と柚子の絞り汁と合わせる
(4)3の柚子味噌を小皿につけ、1の刺身に添える
お魚を代用するなら『鯛』が良いとのこと。黒糖仕立ての柚子味噌は、様々なお料理にも応用できそうです。
『小浜島 黒糖ラテゼリー きな粉クリーム』
『小浜島 黒糖ラテゼリー きな粉クリーム』
A)コーヒーゼリー
<材料>
・コーヒー豆…60g
・水…900cc
・黒糖(小浜島)…120g
・粉ゼラチン…10g
・水…50cc※ゼラチンを戻す用
<調理工程>
(1)コーヒーをコーヒーメーカーで落とす
(2)コーヒーの出来上がりが約660ccなので水を800ccになるまで足す
(3)コーヒーを鍋に入れ黒糖、ゼラチンを混ぜ溶かしながら、火にかける
☆沸騰させない温度にする、上がりは900cc
(4)熱を取り容器に流す(1人前90cc)
(5)冷却器に入れ固める
B)ホイップクリーム
<材料>
・生クリーム(乳脂肪分35%のもの)…100cc
・きな粉…20g
・黒糖…10g※粉末状のもの
<調理工程>
(1)生クリーム・きな粉・グラニュー糖を混ぜ2分立てのホイップクリームを作る。
(氷水をボールの下に敷き、ホイップする)
※1人前15g
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(1)コーヒーゼリーの上に、きなこ粉ホイップクリームを掛けて完成!
『伊江島 黒糖ティラミス』
『伊江島 黒糖ティラミス』
※デザート作りが得意な方、ぜひお試しください!
A)黒糖ビスキュイ
<材料>
・卵黄…4g
・黒糖…2.4g
・トリモリン…0.3g
・卵白…6.4g
・グラニュー糖…4g
・薄力粉…3.4g
・強力粉…3.4g
<調理工程>
(1)ほぐした卵黄、黒糖、トリモリンを混ぜる
(2)卵白とグラニュー糖を泡立てる
(3)ふるった薄力粉と強力粉を混ぜ合わせる
(4)1と2を合わせて3の粉とまぜる
(5)4をまとめてから、クッキングシートの上に、丸口をつかって、ティラミスを作る容器の長さに絞り出す
(6)5の上に粉砂糖をふる
(7)上段180℃、下段170℃(火力2/3)設定のオーブンで10分ほど焼く
B. 黒糖シロップ
<材料>
・水…10g
・黒糖…6.4g
・ラム酒…0.9g
・オペラアンビ…2g
(水0.9/グラニュー糖0.9/コーヒー0.01)
<調理工程>
(1)水と黒糖を鍋にいれて火にかけ黒糖を溶かす
(2)火を止めて粗熱が取れたら、残りの材料を加えて混ぜる
C. 黒糖ティラミス
・卵黄…5.5g
・水…3.4g
・グラニュー糖…2.1g
・黒糖…2.1g
・マスカルポーネチーズ…17g
・生クリーム(乳脂肪35%のもの…4g
・板ゼラチン…0.25g
・水(分量外)
<調理工程>
(1)水、グラニュー糖、黒糖を鍋で温めて砂糖を溶かす
(2)ボウルにほぐした卵黄を湯煎しながら、1を加えながら泡立てる
(3)2にほぐしたマスカルポーネチーズを混ぜる
(4)ふやかしたゼラチンを湯煎で溶かす
(5)湯煎で温めながら、3の一部適量を4に加えて混ぜる(だまにならないように注意)
(6)5を濾しながら3に加えて混ぜる
(7)生クリームを7-8分に泡立て、6とまぜる
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(1)Aのビスキュイの半量を器(バットなど)の底に隙間なく敷く
(2)Bのシロップの半量をかける
(3)さらにCのティラミスの半量を乗せる
(4)そのうえに、Aの残り、Bシロップ、 Cティラミスをさらに重ねる
(5)黒糖ときな粉(分量外)を好みの比率で合わせ、茶こしで仕上げに振って完成!
『マングローブクラブと沖縄もずく』
『アグー豚のローストと春野菜 辛みそ黒糖ダレ』
『ラーミーバイと昆布の薬膳小鍋仕立て』
1島1島で風味が異なる『沖縄黒糖』
沖縄黒糖を使ったレシピは、
沖縄県黒砂糖協同組合ホームページの『黒糖レシピ』にもたくさん掲載されています。
最も手軽なのは、コーヒーやミルクティーと沖縄黒糖の組み合わせ。ぜひお試しください!
沖縄黒糖は『
沖縄黒糖オンラインショップ』や『Amazon』などで購入できます。
(取材・文・撮影/落合 宏樹)