1. 誰でも昼も夜も鮮明に撮れる…は本当だった
2022年4月中旬にdocomoとauで、それぞれ発売が開始された、最新のAndroidスマートフォン『Galaxy S22』と『Galaxy
S22Ultra』の実機レビュー。
取材時の撮影で使ってみた感想をご紹介します。
S22の標準で撮影
試用したのは『Galaxy S22』(ファントム ホワイト)と『Galaxy S22Ultra』(ファントム ブラック)。試用期間の関係で、両機種を比較しての撮影テストはできなかったが、それぞれを取材に携行して、使い勝手を試してみました。
『Galaxy S22』は手にフィットする約168gと軽量で、6.1インチ有機ELディスプレイを備えるハイスペックスマートフォン。生体認証は『超音波指紋認証』と『顔認証』どちらにも対応し、コロナ禍でのマスク生活にも便利です。
アウトカメラは広角(約5,000万画素)・望遠(約1,000万画素)・超広角(約1,200万画素)のトリプルカメラを備え、インカメラは約1,000万画素。
S22の望遠で撮影(上記と同じ場所)
発売時のリリースには「昼も夜も鮮明に。シャッターボタンを押すだけでプロレベルの撮影を。進化したナイトグラフィーで、イルミネーションや花火、人の表情まで美しく撮影することが可能になりました。」との記載が。
実際に撮影してみると、本当に昼も夜も鮮明に撮れてしまいます。「自然な描写」や「ポスター印刷できる高画質」を望むなら一眼レフやミラーレスカメラが上ですが、「誰でも」「きれいに撮る」という点ではS22の圧勝。ただシャッターをタッチするだけで、カメラが被写体を判断してフォーカスを合わせ、適正露出に補正してくれます。
同じ場所でプロ用一眼レフ(Canon 5D3)を用い、きちんと露出調整して撮影した写真と遜色ない色合いであっさり撮れてしまったので、半ば呆れ気味(笑)。
スマホの望遠で撮った富士山のアップも、かなりの描写力で、トリプルカメラの実力を発揮。手ぶれ防止も強力なので、望遠もどんどん使いたくなるスマホです。
S22にて撮影
S22のウリは、前の機種S21に比べて特にナイトグラフィーが進化したとのこと。超広角を使い、夜のグランピング風景を切り取りましたが、もちろん三脚を使ったり肘を固定したりせず、普通に構えてカメラの指示に従い動かないよう撮るだけで「手ぶれって何?」レベルの鮮明さで夜の写真が撮れました。
ナイトプールでの撮影では、ストロボが自動で発光して顔が暗くなるのを防いでくれましたし、蛍光灯と電球が混在した撮影環境でも、ホワイトバランス(=色温度をあわせる撮影技術です=)を意識せず、美しい写真に仕上がりました。
S22 Ultra/ポートレートモードで撮影
後半にテストした『Galaxy S22Ultra』は、その名のとおりS22のウルトラハイスペック仕様。目玉は新しくなった『プログレードカメラ』と『Sペン内蔵』です。
約6.8インチの有機ELディスプレイを備え、重さは約229gで、女性には大きと重さが気になるかもしれません。
自慢の『プログレードカメラ』ですが、アウトカメラの広角は、な・な・なんと驚異の約1億800万画素!世界一のスペックです。
光学3倍望遠は約1,000万画素、光学10倍/最大倍率100倍の望遠は約1,000万画素、超広角は約1,200万画素というの4つのカメラを備え、インカメラは約1,000万画素。
前述のS22もかなりのハイスペックですが、S22 Ultraの広角レンズや望遠レンズで撮影した画像は別格。
そして「最新のAIで1度のシャッターで最大20枚の画像を合成し、夜間でも日中のようにクリアな写真を撮影することが可能」というナイトグラフィーも試してみましたが、肉眼ではほぼ見えない暗い環境でも、バッチリと被写体が写るのはスゴイとしかいいようがない。
予算にもよりますが、一眼やミラーレスを持たず、カメラ性能重視であれば『S22 Ultra』一択ですね。
S22 Ultraにて撮影
S22にて撮影
S22超広角で撮影
S22 Ultra/左は通常、右は料理モード
iPhoneとも迷うところですが、カメラで考えれば、S22はiPhone Proと、S22 UltraはiPhone Pro MAXと、それぞれ甲乙つけ難いレベルでしょう。
Android派で、ハイスペックなカメラを備えるスマホが欲しい需要にも応える『Galaxy S22』と『Galaxy S22Ultra』おすすめです。
(取材・文・撮影/落合 宏樹)