ルーツに迫る特別展示が初上陸!原宿のBANKSY展が開幕
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匿名アーティスト・バンクシーのアトリエを再現したコーナー
『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か) 』東京展がスタートしました。NYでも大好評だった、バンクシー作品の<ルーツ>を探るオリジナル企画も日本初公開!
1.累計300万人動員の『BANKSY GENIUS OR VANDAL?』がいよいよ東京で
※本記事内の金額・料金表示はすべて税込です
※掲載内容は2021年12月14日現在です
1. 累計300万人動員の『BANKSY GENIUS OR VANDAL?』がいよいよ東京で
コレクターの作品が集結したバンクシー展『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か) 』の東京展が、2021年12月12日(日)から『WITH HARAJUKU』(東京・原宿)にてスタートしました。

イギリスを拠点に、世界中のストリート、壁、橋などを舞台に神出鬼没に活動している匿名の芸術家・バンクシー。テーマパーク、宿泊施設、映画の制作など、その活動は多岐にわたります。バンクシーが作品に込めた強いメッセージを感じられる貴重な機会です。

バンクシー画像
世界中で描かれたバンクシー作品が東京に大集結
2018年からモスクワ、マドリード、香港、ニューヨーク、LAなどを巡回し、300万人以上の人々を熱狂させた展覧会。

日本国内では、2020年3月の横浜展を皮切りに、大阪、名古屋、福岡、広島を経て、ついに東京へ。感染状況が落ち着いているいま、じっくり鑑賞できるチャンスです。

本展では、貴重なオリジナル作品を含む、版画、立体オブジェクトなど70点以上のバンクシー作品を始め、映像やポスターなど計100点以上を間近で見ることができます。

バンクシーの代表作は、前回の横浜展ご紹介記事にて詳しく触れたので、本記事では東京展での注目ポイントを中心にご紹介します。

>>横浜展のご紹介記事はこちら(2020.3掲載記事)

バンクシー画像
匿名アーティスト・バンクシー
神出鬼没の匿名アーティスト・バンクシーですが、東京展ではバンクシー本人とされる(顔は隠されてますが)写真も数点展示されています。

バンクシーのアトリエを再現したコーナーでは、顔を伏せフードをかぶった黒づくめのバンクシー(路上でゲリラ的に作品を描く時のスタイル?)はイメージそのままですが、写真では意外なほどに普通。このあたりのギャップもみどころです。

福岡展から日本初登場となった、平和のメッセージが込められた《ラブ・イズ・イン・ジ・エア》の貴重な三部作版『スロウアー』をはじめ、希望を願う《GIRL WITH BALLOON》、社会的弱者をドブネズミに重ねた「RAT」シリーズなどにも注目です。

比較展示画像
ウォーホルの『マリリン』と比較展示
東京展最大のみどころは、NYでの開催時にも人気を博した、バンクシー作品の<ルーツ>を探るオリジナル企画コンテンツのコーナー。満を持しての日本初登場です。

人々はアートではなく、ブランドや人気のあるイメージにお金を払いたい。大衆はアートを必要としない。

消費文化を冷静に皮肉ったバンクシーは、アンディ・ウォーホルによる『マリリン』の肖像画からインスピレーションを得て、制作当時のポップアイコンであったスーパーモデルのケイト・モスをモチーフとした作品を発表。

今回の展示では、ウォーホルによる『マリリン』をコンプリートする10作品を揃え、バンクシーの6作品と比較展示されています。

さらに同コーナーでは、ウォーホルが描いた『キャンベル』のスープ缶と、バンクシーがそこからインスピレーションを得て描いた、イギリスの大手スーパー『テスコ』のスープ缶をモチーフとした作品も比較展示されていました。

《ノー・スイミング》画像
標識作品《ノー・スイミング》が日本初上陸
2006年にロンドンの湖水泳場に設置された標識作品《ノー・スイミング》の再現も、日本初上陸として東京展で新規公開された展示。同作品は、設置してから3週間ほど誰にも気付かれなかったそうです。

会場内は、全作品、撮影自由(フラッシュや三脚、自撮り棒使用は不可)なので『東京展』の会場風景をSNSなどで発信する際は、ここが私のいちおしです。

『POLICE』コーナーに展示されているミラーボール風の作品《メット・ボール》も、東京展で新規公開された作品。

警察を皮肉ることも多いバンクシーらしい作品で、警察官のヘルメットに650個の小さな鏡が貼り付けられ、キラキラ輝いていました。

フォトスポットの画像
《GIRL WITH BALLOON》のフォトスポット
メット・ボール画像
《メット・ボール》
バンクシーの画像
バンクシーを代表する多数の作品を網羅
『RAT』シリーズ画像
『RAT』シリーズが揃うのも貴重

会場入口周辺には、フォトスポットも多数設置。入場しなくても撮影できるので、原宿を訪れた際に立ち寄りましょう。

感染状況が収まっている今、『バンクシ―展 天才か反逆者か』日本でのラストチャンスをお見逃しなく!

(取材・文・撮影/落合 宏樹)
【『バンクシ―展 天才か反逆者か』】
◇公式ウェブサイト:https://banksyexhibition.jp/
◇会期:2021年12月12日(日)-2022年3月8日(火)※2月24日(木)休館
◇時間:10:00-20:00※入館は閉館の30分前まで
◇おすすめチケット:
<日時指定前売りチケット>※販売手数料無料でお得
・平日:一般1,800円/大・専・高1,600円/中学生以下1,200円
・土日祝:一般2,000円/大・専・高1,800円/中学生以下1,400円
※その他チケットなど詳細は公式ウェブサイトにて
◇会場:WITH HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前1丁目14-30)
>>GoogleMapでみる
◇アクセス:
・JR山手線「原宿駅」東口より徒歩1分
・東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)駅」2番出口より徒歩1分
※本展は謎に包まれたアーティスト『BANKSY』によってオーソライズやキュレーションされた展覧会ではなく、コレクターのコレクションが集結する世界巡回展です。
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