1. 平手・志田不在の緊急事態に他のメンバーが意地をみせた
2016年のデビュー以降、全てのシングルでオリコンウィークリーチャート1位を記録し、3月7日リリースの最新シングル『ガラスを割れ!』では、ついに出荷枚数100万枚を超えるなど、快進撃を続ける『欅坂46』。デビュー2周年記念ライブを2018年4月6日(金)、7日(土)、8日(日)に『武蔵野の森総合スポーツプラザ(アリーナ)』にて開催し、3日間計2万4千人を動員。最終日となる8日の模様を取材しました。
カメラマン:上山陽介
メンバーにもファンにとっても特別な意味を持つ周年ライブ。その全公演を欅坂の顔である平手友梨奈が『スケジュール都合』、人気メンバーの志田愛佳が『体調不良』で欠席するのだから緊急事態だ。
欅坂として初の日本武道館開催だった1月末のライブは平手の体調不良による全欠席を受け、急遽けやき坂46(ひらがなけやき)へと振り替えた経緯もあり、今回は欅坂が平手不在でも成り立つのか真価を問われるライブとなったが、予想通り他のメンバーのスキルも非常に高い欅坂だけに、平手不在でも問題なく満足度の高いライブだった。
『国境のない時代』
メイン曲のほぼ全曲にある『センター平手の見せ場』がカギだが「風に吹かれても」は小林由依、「不協和音」は菅井友香など、楽曲の特徴にあわせて代役を分担。菅井はサビ前のセリフ「僕は嫌だ!」を平手顔負けの迫力で絶叫し、ファンをアツくさせた。
『バスルームトラベル』
カップリングからは平手のシングル曲はセットリストに組み込まずに構成。菅井、守屋、渡辺、渡邉の『波打ち際を走らないか?』、今泉のソロ曲『再生する細胞』など、シングル曲のイメージとは異なる欅坂メンバーの魅力がつまった良いセットリストだった。
平手に次ぐ欅の顔として運営が位置づける長濱ねるは、ソロ曲『100年待てば』に加え、欅史上で最もかわいい路線とされる『バスルームトラベル』を尾関、小池と3人で披露するなど、存在感をみせた。
小林+今泉の『ゆいちゃんず』
全体としては一時休養していた今泉の復帰が大きい。おかげで人気が高い小林との『ゆいちゃんず』楽曲も組み込むことができ最終日は『1行だけのエアメール』『ゼンマイ仕掛けの夢』を披露。
後半では2年目を振り返る映像のあと、欅坂単独として初披露となる坂道AKBの楽曲『国境のない時代』をパフォーマンス。アンコールラストの『太陽は見上げる人を選ばない』終了後も鳴りやまない声援におされ、ダブルアンコールで『ガラスを割れ!』を本日2回目で披露し、大熱狂のうちライブは終了した。
平手不在でも欅はスゴかったので安心した。そこに平手と志田が加われば、これまでより更にパワーアップした欅坂がみられるのは確実なので、万全の状態でのパフォーマンスを観られる日を焦らず楽しみに待つことにしよう。
《4/21追記》
平手が今回3日間の周年ライブ欠席理由は、自身初主演となる映画『響 -HIBIKI-』だったようだ。体調不良理由ではなく、ライブでのサプライズ発表もなかったので、欅運営外での未発表ドラマや映画出演かと推測をしていたが、映画への主演抜擢とは予想を超えていた。『響
-HIBIKI-』は『マンガ大賞2017』大賞受賞作品「響~小説家になる方法~」を、月川翔監督(映画『君の膵臓をたべたい』など))が実写映画化。圧倒的な文才を持つ女子高生ヒロインを平手が得意の『目の演技』でどう体現するか期待したい。
『危なっかしい計画』
『バレエと少年』
『波打ち際を走らないか?』
『100年待てば』