1. メンバーが何度も入れ替わる史上初の『シンクロライブ』は大成功
乃木坂46が『真夏の全国ツアー2018』の皮切りとして『6th YEAR BIRTHDAY LIVE』を2018年7月6日(金)~8日(日)に開催。隣接する明治神宮野球場&秩父宮ラグビー場で2会場同時開催、メンバーが行き来し両会場に全メンバーが出演するという前代未聞のライブ。最終日を取材しました。
乃木坂カラーで埋まる2会場に花火があがる
神宮に35,000人、秩父宮に25,000人、計6万人のファンが大集結した今回のライブ。初の試みに運営スタッフ14,500人、運搬トラック800台など、運営も非常に大がかりなものでした。
私は取材のため特別に2会場を行き来しましたが、2会場の大音響も混ざらず混乱はなし。そもそもライブチケット自体が入手困難な抽選なうえ、どちらの会場になるかも抽選まかせ。セットリストは順番をずらすだけで、同じ曲を両会場で披露。会場の盛り上がりは秩父宮の圧勝でした。
卒業する齊藤ちはるも笑顔で全力移動
2会場はほぼ隣接なものの、メンバーが両会場を行き来するため、特設通路を新設。メンバーたちは会場間約200メートルの道を何度も行き交い全メンバーが両会場を2往復。
メンバーが乃木坂駅から乗り込むオープニング映像、メトロ車両からステージに登場する演出も乃木坂らしい。マイク付きの特製自転車で歌いながらグラウンドに登場、会場間のメッセージボードに直筆する様子をモニターで流すなど会場移動を活かした演出も多く、両会場同時タイミング披露曲では他会場のライブ映像を流すなど『シンクロニシティ』ライブならではの見応えある演出が続きました。
秩父宮には巨大な移動ステージが
これまでの乃木坂バースデーライブは『全曲披露』が恒例でしたが、今回から変更。それでも本公演で30曲、アンコール8曲の大充実したセットリスト。
一部を除き「選抜」「アンダー」の2チームにわかれ2会場を行き来。
やっぱ乃木坂だなっ
ライブ全般を通じて感じたのは、乃木坂の底力。名曲揃いのレパートリーはもちろん、生駒、橋本など主要メンバー卒業後も、若いメンバーの台頭でグループ全体として底上げされている。
西野七瀬や齊藤飛鳥、堀未央奈はアイドルオーラが溢れ出てきたし、2期生・3期生もどんどん存在感を出すメンバーが出てきて伸びしろありすぎ。2018年後半に向け、どんな展開をみせるかが楽しみだ。
メトロ車両でメンバー登場
38曲全てを両会場で披露
3期生もますます輝く
両会場同時披露も多数
アンコールでは抽選で先に登場する会場の順番を決定。アンコールでも中盤で会場をチェンジし、両会場で21thシングルの表題曲『ジコチューで行こう!』、アンダー曲『三角の空き地』をサプライズでタイトル発表&初披露。さらに白石麻衣だけは、ダブルアンコールのガールズルール歌唱中に「隣に行ってくる!」と宣言して曲中に移動し、秩父宮に登場し大歓声で迎えられました。
全員がステージ上に揃う姿も観たかったし、フィナーレで推しメンがステージにいないのは物足りない方もいただろう。
それでもシンクロライブならではの楽しみも多く、前代未聞の初挑戦は『大成功』といえる。46にちなみ460発の打ち上げ花火が、乃木坂の6周年をお祝いした。
(取材・文/落合 宏樹、今回の写真はすべてオフィシャル提供)