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トリプルアンコールも!西野七瀬の乃木坂ラストステージ
西野七瀬卒業コンサート
ラストステージで笑顔を見せる西野七瀬
乃木坂46のエース西野七瀬が7th Birthday Live最終日を兼ねた卒業コンサートを、2019年2月24日(土)に大阪・京セラドームにて実施。心からの『ありがとう』が伝わる、西野らしいラストステージでした。
1. 「私こそ」最後の挨拶でも魅せた『西野らしさ』
2. 4日間でトータル177曲を全曲披露(全セットリスト掲載)
※掲載内容は2019年2月24日現在のものです
1. 「私こそ」最後の挨拶でも魅せた『西野らしさ』
乃木坂46のエース西野七瀬が7th Birthday Live最終日を兼ねた卒業コンサートを、2019年2月24日(土)に大阪・京セラドームにて実施。アイドル界の頂点に立つ乃木坂46の中でも、圧倒的人気を誇るなぁちゃん(西野七瀬の愛称)のラストステージを見届けました。

西野七瀬卒業コンサート
『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE』
2019年2月21日(木)から24日(日)にかけた4日間、各日5万人、トータル20万人を動員した今回の『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE』。
乃木坂46の『メジャーデビュー日』(2012年2月22日)を記念する毎年恒例の『BIRTHDAY LIVE』ですが、今年は最終日4日目が『西野七瀬 卒業コンサート』を兼ねることもあり、西野の地元・大阪の『京セラドーム』にて行われました。

ドームを埋め尽くす超満員5万人の観客(この日のDAY4だけで応募は50万/DAY1~DAY3の合計は50万)、そして全国218の映画館での生中継ライブビューイング10万人(応募は20万人)のファンが、西野ののペンライトカラーの緑(緑×白のところをあえて統一)を灯し、西野の登場を見守ります。

16時05分、ほぼ定刻どおりに公演はスタート。西野のオーディション映像とナレーションが流れた後overtureで、会場のボルテージが一気にあがりました。
西野七瀬卒業コンサート
『夏のFree&Easy』©乃木坂LLC
光りをバックにメインステージ上に西野が登場。1曲目は、西野の初センター『気づいたら片想い』をゆっくりとアカペラで歌い出す。
魅力のひとつ『儚さ』を表現する歌唱力にも定評があり、グループ最多のソロ曲を持つ西野だが、完全に涙声。でも何とか皆に歌で伝えたい。そんな想いが全身から伝わってきて、涙しながら見守るファンが続出する、西野らしい最高のオープニング。他のメンバーも合流し、卒業コンサートがスタートした。

4曲目の『夏のFree&Easy』では、西野が3Dフライング・パフォーマンスを披露。広いアリーナの上空を縦横無人に飛び回る西野に、客席からは大きな歓声があがり盛り上がった。
西野七瀬卒業コンサート
M22『Rewindあの日』©乃木坂LLC
4日間で乃木坂46の全楽曲トータル177曲を披露するコンセプトの『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』。卒コンを兼ねたDAY4は、西野のセンター曲やソロ曲、思いの強い曲で固められた。
MC明けの5曲目は西野のソロ曲『ごめんね ずっと・・・』。M20では西野が初センターを務めた『他の星から』をおなじみのオリジナル衣装で披露。M22の『Rewindあの日』では桜井玲香、山下美月とともにステージ上に登場した白のカブリオレビートルに乗り込んだ。双眼鏡で覗いたら車のナンバーは『乃木坂46 な 05-25』こだわりの演出が心憎い(七瀬の誕生日が5月25日)。
西野七瀬卒業コンサート
卒業の挨拶で笑顔をみせる西野七瀬©乃木坂LLC
ライブ中盤ではM26『ひとりよがり』(ソロ)を紙吹雪に包まれながらしっとり歌い上げ、M27『隙間』、M28『遠回りの愛情』などバラードを中心に披露。
M30では、2トップ白石麻衣と"奇跡のユニット"と称されたデュエット曲『心のモノローグ』を披露。M37『やさしさとは』では、生田、松村とハート型ゴンドラに乗って空中を旋回。

今日イチの盛り上がりはM39『せっかちなかたつむり』。M40『スカイダイビング』では、西野自身が高校時代にデザインしたキャラクター『どいやさん』の気球に乗り、この日4回目となる空中へ。西野センター曲M42『いつかできるから今日できる』で本編は終了した。

本編終了直後から間を置かず、会場中から一斉に「ななせ」コールが沸き上がると、感慨深い表情を浮かべながら真っ白なロングドレスに身を包み西野がステージ上に登場すると、七瀬の言葉を聞き逃すまいと会場中が静まりかえる。

西野は「卒業の実感がわかなくて『あれ?今日、卒業ライブかな?』感じだったんですけど、出る直前出る前に心がぐーってなって、喉がきゅーって絞められて、自分の中の乃木坂が知らない間に例えようの無い大事なものになってたんだなってライブが始まる寸前に気付かされました。たくさんの方が力を貸してくれて活動出来ていると改めて今日のライブでも感じましたし、この経験や感情は他の仕事にも絶対生きると思うんです。乃木坂の7年間で覚えた教訓を大切にしたいです。本当に感謝しかないです。本当にありがとうございます。」とファン、スタッフなど周囲への感謝を述べた。

感極まる西野に、会場のファンから「ありがと~」と歓声が贈られると西野は即座に「いえいえ、私こそ」と恐縮しながら笑顔で返答。そして「乃木坂46の西野七瀬は今日で最後になりますが、今後も無理をせず、応援してくれたら嬉しいです。不器用ですけど、私の気持ちを皆さんに伝えられたかなと思います」と締めくくると、会場の5万人から暖かく盛大な拍手が贈られた。

そしてアンコール1曲目は『帰り道は遠回りしたくなる』収録された西野ソロの卒業ソング『つづく』。しかし冒頭でいきなり「間違えた…」と照れ笑いする西野。本番に強い西野が歌詞を間違えるのは初めてみた。それだけ乃木坂への想いが強いということ。途中から涙がとまらなくなるが、必死にこらえながら笑顔で歌いつづける真摯な姿が、観客の心をさらに捉えていく。

アンコール2曲目ではメンバーも合流し乃木坂の代表曲『シンクロニシティ』を披露。白いドレスの西野以外がザ・乃木坂という衣装でパフォーマンスする姿に、改めて西野が卒業することを実感。アンコール3曲目はライブ定番のアゲアゲ曲『ダンケシェーン』。ラストで西野が『やっぱ乃木坂だな!』と決めた。

『本当にラストの曲です』と西野自身による曲振り、ラストシングルのセンター曲『帰り道は遠回りしたくなる』を全員で披露。同曲のMV内の演出を踏まえ、会場は“ありがとう”の紙を掲げるファンで埋め尽くされラストステージを飾った。

さらにWアンコールを受け、再度ステージ上に西野が登場し、本日47曲目となるソロ曲『光合成希望』をメンバーと一緒に笑顔で歌いあげた。最後はメンバー全員が一列になり、マイクを置いて「皆さん本当に"ありがとうございました"!」と生声で伝え、コンサートは幕を閉じた。

予定どおり終演し、規制退場のアナウンスが会場に響くが殆どの観客が動かず「ななせ」コールが一向に鳴りやまない。一生懸命な退場アナウンスとのギャップ感が凄かったが、西野が恐縮しながらステージ上に再々登場すると大歓声と拍手の嵐。

完全に予定外の登場となった西野は「どうしようかなぁー、えー、何したらいいんだろう」と悩んだ末、本公演中のMCで西野との思い出として話題にあがった自身の『にんじん顔』披露を思いつき、ファンに振りをお願いし渾身の『にんじん顔』を披露。西野は「懐かしいな」と照れながら「皆さん本当に帰り、気をつけて帰って下さいね。本当に長い時間、足とか疲れたと思います、帰ったらしっかり休んで下さいね。本当にありがとうございます。またねー。バイバーイ!これからもよろしくね。本当にありがとうございました」と述べ笑顔で乃木坂からステージから去っていった。
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M1『気づいたら片想い』©乃木坂LLC
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M31『インフルエンサー』©乃木坂LLC
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94年組の5名©乃木坂LLC
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華やかなエンディング©乃木坂LLC
絶対的人気を得ても、謙虚で控えめで周囲への感謝を忘れない西野七瀬らしさが溢れ出ていた卒業コンサート。ファンにもスタッフにも愛された西野七瀬は、グループ卒業後も一人の女優・タレントとして皆に愛され活躍し続けるだろう。

(本記事の写真は2枚目を除き乃木坂LLC提供)
(取材・文/落合 宏樹)

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