1. 『壁の中/壁の外』人生を選択し物語の核心に迫る
原作がいよいよ終焉に近づくなか、5年ぶりとなる原画展『進撃の巨人展FINAL』が2019年7月5日(金)から9月8日(日)まで六本木ヒルズ森タワー52階の『森アーツセンターギャラリー』にて開催されます。開催前日に行われた、オープニングイベントと内覧会に参加し、会場の見どころを調査しました。
宇垣美里は"ミカサ"のコスプレを披露
約25万人を超える動員を記録した、作品初の原画展『進撃の巨人 WALL TOKYO』(2014年)から5年ぶりとなる本展。
オープニングイベントにはフリーアナウンサーの宇垣美里がヒロイン"ミカサ"として、お笑いコンビの和牛が"エレン"と"リヴァイ"として立体起動装置を装備した調査兵団のコスプレで登場。ミニ巨人と共にイベントを盛り上げました。
人生を選択して進め
5年ぶりとなる本展は、最後にして最大規模、さらに物語の核心に迫り、最終話に向け期待が高まる構成となっていました。
特徴的なのが、入場後最初の部屋でオープニング映像を観たのち、『壁の中で生きるか』『壁の外で生きるか』人生の始まりを選択しなければならないこと。
これにより『壁の中/壁の外』のゾーンは一方通行なので、どちらか一方の展示しか見ることができません。作品の世界観に没入し、登場人物たちの境遇や胸中に感情移入できる良い仕掛けです。
約180点以上(前期・後期合計)の原画で綴る
『壁』の先で合流したあとは、約180点以上(前期・後期合計)の原画で、物語の名シーンを振り返る、ファンにはたまらない内容です。
また、アニメ『進撃の巨人』声優陣録りおろしの『ツアー音声ガイド』(800円)も、入口で絶対借りたいアイテム。エレン、ミカサ、リヴァイなど総勢13人のキャラクターが登場し、一緒に展示を回遊する感覚が味わえる、ファン必携のガイドです。
この先が『最終話の音』展示
本展最大のみどころは、なんといっても『ジオラマシアター』と『最終話の音』展示。
進撃の巨人の世界観を実寸大1/1で再現したジオラマと20m超の超大型スクリーンにより、進撃の巨人の世界と化した『ジオラマシアター』では、巨人たちが戦い、人々の悲鳴がこだまする戦場に足を踏み入れることに。ジオラマ内の各所には『少女のマフラー』や『ふかした芋』など物語にちなんだアイテムが数多く配されているので、上映の合間に観察しましょう。
そして最大の話題が、初公開『最終話の音』展示。原作者が現在構想中の『最終話』を『音』だけで表現・展示したもので、これから来るクライマックスへの期待が高まります。
出口の先には公式グッズショップ『リーブス商会 ロッポンギ直営店』が。取扱商品数は150点以上で、ここでしか買えない原画や新作グッズも多数。
また同フロアの『cafe THE SUN』が『リーブス商会CAFE』と化し、作品の世界観をイメージしたコラボメニューが登場。ここでしか食べることができない限定メニューを楽しめます。
壁の中で生きるか
壁の外で生きるか
『九つの巨人』
『リーブス商会CAFE』
原作のクライマックスに向け、貴重な原画の数々で物語の全貌を振り返り、核心に迫るファン必見の原画展。前期/後期で展示内容の一部が異なるので、まずは夏休み前で空いている時期にデートを兼ねて訪れましょう。
(取材・文・撮影/落合 宏樹)
【進撃の巨人展FINAL】
◇公式ホームページ:
https://www.kyojinten.jp/
◇開催期間:2019年7月5日(金)~9月8日(日)
※先行公開日程:7/5-7/7、前期:7/8-8/4、後期:8/5-9/8
◇会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
◇当日チケット料金(税込):
一般・大学生2,000円/高校生・中学生1,500円/4歳-小学生1,000円