1. サグラダ・ファミリア聖堂を中心に建築思想を読み解く展覧会
『東京国立近代美術館』(東京・竹橋)にて、2023年6月13日(火)より開幕した『ガウディとサグラダ・ファミリア展』。
直前に開催されたプレス内覧会にて取材・撮影した、会場内のみどころをご紹介します。
『ガウディとサグラダ・ファミリア展』入口付近のフォトパネル
スペイン、カタルーニャ地方のレウスに生まれ、バルセロナを中心に活動した、偉大な建築家アントニ・ガウディ (1852 1926) 。
長らく<未完の聖堂>と言われ、いよいよ完成の時期が視野に入ってきた『サグラダ・ファミリア聖堂』に焦点を絞り、この聖堂に即してガウディの建築思想と造形原理を読み解く展覧会です。
サクラダ・ファミリア聖堂以外の建築物にも注目
会場は『第1章:ガウディとその時代』『第2章:ガウディの創造の源泉』『第3章:サクラダ・ファミリア聖堂の軌跡』『第4章:ガウディの遺伝子』の4章で構成。
パネルを読むのが面倒・・・という私にピッタリな『音声ガイド』(貸出料:650円)。ナビゲーターは、幼い頃にサグラダ・ファミリアの近くに住んでいた(←すごいな)という俳優の城田優さん。
ガウディが遺した言葉を織り交ぜながら、わかりやすく聞きやすい解説が楽しめます。
見ごたえのある建築模型、彫刻部分の精巧さにビックリ
ガウディの功績や偉大さは、ある程度知っていたつもりでしたが、今回の展示を通じて、全然理解できていなかったと実感。
西欧建築の歴史、異文化の造形、自然が生み出す神秘的な形など、様々なものを貪欲すぎるほど貪欲に研究・吸収し、そこからガウディ独自のデザインと法則を生み出した凄さ。
「歴史」「自然」「幾何学」の3つのポイントから、ガウディの発想の源泉を探る過程が必見です。
完成に期待が高まる『完成予想図』
メインとなる『第2章』『第3章』のみ、一部作品を除き、一般入場者も写真撮影が可能(動画撮影はNG)なのは嬉しい。個人音SNSにも『#ガウディ展』をつけ配信できます。
フラッシュは禁止なので、スマホはライトが点かないよう設定しましょう。
会場には貴重な当時の図面や研究資料、とてもわかりやすいビデオ映像やイラストなどの解説があり、建築や模型が好きな方は1日たっぷり見る価値充分。
私は「完成したら絶対(サグラダ・ファミリアに)行く!」と決めており、建築過程やデザインの変化などを詳しく知ることができた、とても貴重な機会となりました。
ナビゲーターは城田優さん
ガウディの探求心や独自性を実感
貴重な図面や資料も多く展示
オリジナルグッズも多数
グッズコーナーには、展覧会の余韻に浸ったり振り返る際に欠かせない『公式図録』(3,300円)をはじめ、オリジナルグッズが多数。
7月中旬から発売予定の『シナモロール』とのコラボグッズにも期待が高まります。
(取材・文・撮影:落合 宏樹)
【『ガウディとサグラダ・ファミリア展』(東京会場)開催概要】
◇公式ウェブサイト:
https://gaudi2023-24.jp
◇会期:2023年6月13日(火)-2023年9月10日(日)
◇会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
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◇アクセス:
東京メトロ東西線「竹橋駅」 1b出口より徒歩3分