1. "純度100%の暗闇"で初体験する五感の豊かさと新たな感性
暗闇で感覚を研ぎ澄ます『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』初となる、心身の美と癒しを求める大人に上質な時間を提供する新体験施設『内なる美、ととのう暗闇。』が、緑豊かな神宮外苑エリアに常設施設として2019年11月22日(金)にオープン。早速、体験してきました。
受付を終えたらここで待機
暗闇での体験を通して、人と人とのかかわりや対話の大切さ、五感の豊かさを感じるソーシャルエンターテイメント『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』。
世界41カ国以上で800万人を超える人々が体験し、日本では1999年11月の初開催以降、これまで22万人以上が体験しているそうです。
今回の『内なる美、ととのう暗闇。』は、『三井ガーデンホテル神宮外苑の社プレミア』(2019年11月22日開業)の2階に常設施設として開業しました。
会場は、完全に光を閉ざした“純度100%の暗闇”。普段から目を使わない視覚障害者が特別なトレーニングを積み重ね、ダイアログのアテンドとなり参加者を漆黒の暗闇の中に案内してくれます。
ホラーハウスの一部で真っ暗闇を手探りで進んだ(別の意味で怖い)などの経験はありますが、暗闇で長時間過ごすのは初めて。新たな体験に期待が高まります。
作務衣(上下)などゆったりとした服で
体験時間は約120分と長いので、入場前にトイレへ行っておくことをおすすめします。
入場後は、よりリラックスして体験できるよう、Tシャツやスウェットなど、ゆったりとした服装に着替えます。『作務衣』(M、Lサイズ、男女共通、上下セット)のレンタル(500円)もあでるので、手ぶらでもOKです。
会場内で体験することはあまり知らない方が、新鮮なので、大まかな流れのみご紹介します。
1) 個室更衣室で、服を着替え、靴を脱ぎ、腕時計やスマホ、光るアクセサリーなどを外します。
2) チーム(各回定員8名)内で自己紹介。会場内ではニックネームで呼び合います。
3) 特別にトレーニングを受けた視覚障害者のアテンドで“純度100%の暗闇”の中へ
4) 視覚以外の感覚を研ぎ澄まし、新しい感性を使いチームとなった方々と様々なシーンを訪れ対話を楽しみましょう。
会場入口。暗闇の世界へ踏み出そう
体験を通じて最も感じたことは、いかに目から得られる情報に頼っているか。そして他の感覚を研ぎ澄ませれば、もっと多くのことに気づくことができ、心も人生も豊かになること。
会場を出た帰り道、足の裏から情報やイメージが伝わってくる感覚が新鮮でした。
〇暗闇の中、何かに触れることで感じる安心感。
〇他人を頼り、頼られ、お互いに支えあうバランス感。
〇手や足、音などから感じたことをイメージする想像力。
それは、今まで全く感じたことがなかった新たな世界。120分の暗闇体験から得られるものは多く、12,000円という参加料、終わってみれば決して高くは感じないでしょう。
私は今回1人で体験しましたが、『内なる美、ととのう暗闇。』にカップルで参加すると、お互いについて新たな発見がありそう。自分磨きなら1人で、1人での参加が不安だったりマンネリ打破なら2人での参加がおすすめです。
『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』では2020年7月、竹芝エリアに誕生する予定の新複合施設『ウォーターズ竹芝』内に、ダイアログ・ミュージアム『対話の森🄬』が開業予定。
(取材・文・撮影/落合 宏樹)
【ダイアログ・イン・ザ・ダーク『内なる美、ととのう暗闇。』】
◇公式ホームページ:
https://did.dialogue.or.jp/totonou/
◇開業日:2019年11月22日(金)
◇開催時間:11時00分/13時30分/16時00分/18時30分
※体験時間:約120分
※開催がない日程・時間あり。詳細は予約ページにて
◇参加費:大人12,000円(税込)※18歳未満不可
※各回定員8名、事前予約制
◇場所:三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア2階
(東京都新宿区霞ヶ丘町11番3号)
◇アクセス:
・都営大江戸線「国立競技場」駅から徒歩1分
・JR中央・総武線「千駄ヶ谷」駅から徒歩5分
・JR中央・総武線「信濃町」駅から徒歩6分