【レポ】清閑亭が小田原別邸料理にリニューアルオープン
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『小田原別邸料理 清閑亭』
(左上)『小田原キウイ大福』
(右上)『鶏の水炊き』
(左下)『自家製 小田原産レモンスカッシュ+スパークリングワイン』
(右下)『蔵カフェ』
観光地として親しまれてきた小田原にある国登録有形文化財『清閑亭』が、営業しながら保全・維持管理を行う『小田原別邸料理 清閑亭』としてリニューアルオープンします。
1.小田原の登録有形文化財『清閑亭』が施設を利活用した飲食店に
※本記事内の金額・料金表示で特に記載のないものは税込です
※掲載内容は2024年3月23日現在です
1. 小田原の登録有形文化財『清閑亭』が施設を利活用した飲食店に
歴史的建造物として国の有形文化財として登録され保全・公開されてきた『清閑亭』が、全国的にも希少な文化財を利活用する例として『小田原別邸料理 清閑亭』として、2024年3月25日(月)にリニューアルオープンします。

開業に先駆け行われた、プレス向け内覧会・試食会(※)に参加しました。
※同店舗が保健所より「無許可営業に当たる」と厳重注意を受けた『お披露目会』とは異なります。

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公道仕様の電動カート『送迎車-お駕籠-』
清閑亭は明治から大正にかけ、貴族院議員を務めた黒田長成侯爵の別邸で、2005年に国有形文化財に登録され、小田原市が2008年に土地建物を取得。

民間提案制度により、営業しながら保全・維持活動も行う料理店としての利活用が決まった、全国的にも注目を集めている事業。

来店者には施設保全協力金として1人550円の協力金をお願いするそうです。

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『季節の前菜』
ヒラメ昆布〆/季節の野菜の白和え/鶏肝のしぐれ煮と卵黄身の西京漬け
大島が浮かぶ相模湾や箱根山を一望できる絶好のロケーションに建つ歴史的建造物で提供されるのは『小田原別邸料理』と名づけられた風流なおもてなし料理。

監修はミシュラン1ツ星を獲得した日本料理の名店『みえ田』(札幌市)総料理長・三枝展正氏によるもので、

<小田原別邸料理とは>
1)二十四節気・七十二候を基本にした和洋折衷料理
2)地場の魚や肉、野菜・果物を積極的に取り入れる
3)小田原の伝統工芸品(小田原漆器、小田原風鈴、箱根寄木細工)を使い風流で粋なおもてなし空間を演出

<別邸料理コース>
◆『天神』21,780円(税・サービス料別で18,000)
◆『八幡』12,100円(税・サービス料別で10,000円)
◆『珠』8,228円(税・サービス料別で6,800円)※お昼限定メニュー

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『鶏の水炊き』はボリューム満点
(オリジナル鶏の骨付きもも肉、むね肉、鶏団子、地場野菜、〆雑炊orうどん
別邸料理のほか『鶏の水炊き』(10,285円、税・サービス料別で8,500円))と、すっぽん鍋の『まる鍋』(18,150円、税・サービス料別で15.000円)も提供。

別室の『蔵カフェ』では、ドリンク・デザートのほか、軽食として『こゆるぎ鮨 市松寄せ(9種)』や『北条いなり(5種)』も提供されます。

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歴史的建造物を見学、晴れた日は眺望も楽しめる
飲食店(清閑亭・蔵カフェとも)利用後は、歴史的建造物である施設内および庭園を見学可能。

建物は、格式ばらない数寄屋(すきや)風の造りで、平屋と二階家が連なり、建物内には板絵襖や網代組天井など優れた意匠も見ることができます。

入口には、ラッピングされた公道仕様の電動カート『送迎車-お駕籠-』がスタンバイしていました。

貴重な歴史的文化施設を、税金を使わない民間事業として運営し、利益と保全金から、適切に保全・維持管理されるのは理想的な仕組み。

約400年前の史跡である旧小田原城・三の丸外郭土塁の上に建つ、約120年前の国登録有形文化財の建造物にて、美味しいお料理をいただきましょう!

(取材・文・撮影:落合 宏樹)

【『小田原別邸料理 清閑亭』店舗概要】
◇公式ウェブサイト:https://www.seikantei.jp/
◇開業日:2024年3月25日(月)
◇料金:施設保全協力金(550円)あり
◇住所:〒250-0013 神奈川県小田原市南町1丁目5-73
>>GoogleMap
◇アクセス:
・JRほか「小田原駅」東口から徒歩約15分
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