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[ライブレポート]乃木坂46の"みさ先輩"卒コンでソロ初披露
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念願のソロコンとソロ曲に感謝の涙と笑顔で卒業した
乃木坂46の衛藤美彩が、卒業ソロコンサートを2019年3月19日(火)両国国技館にて開催。"大人の女子力"全開で8,000人の観客を魅了した会場の模様をご紹介します。
1. 4/17リリースの4thアルバムに衛藤の初ソロ曲収録を発表&初披露
※掲載内容は2019年3月19日現在のものです
1. 4/17リリースの4thアルバムに衛藤の初ソロ曲収録を発表&初披露
乃木坂46の1期生で主力メンバーの1人である衛藤美彩(えとうみさ、愛称:みさみさ、みさ先輩)が、2019年3月19日(火)両国国技館にて、卒業ソロコンサートを開催しました。15曲で選抜入りし、トップレベルの握手会人気を誇り、メンバーからも『みさ先輩』と慕われる衛藤の卒業を見守ろうと、8,000人動員の両国国技館のチケットは80,000通もの応募があった(当選確率約10倍)。

意外だが乃木坂46メンバーが興行としてソロコンサートを行うのは、今回の衛藤が初。衛藤が目標にしていた『ソロコン』の実施は、スタッフの衛藤に対するリスペクトを感じさせる。

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乃木坂の王道路線の衣装で
コンサート会場は東京・両国国技館。特徴である『マス席』もビッシリ埋まっていたが、女性ファンも多い衛藤なので、華やかな雰囲気だった。
コンサートは途中、衛藤のこれまでの軌跡を振り返るVTRを数回挟みながら進行。おなじみのOvertureから、衛藤がオープング曲に選んだのは『狼に口笛を』。イントロはギターをバックに、美しい歌声を響かせ、薄い紫を基調とした乃木坂らしいロングのワンピースで登場すると、会場からは大きな拍手と歓声が贈られた。

続けて『おいでシャンプー』『自惚れビーチ』とアップテンポなナンバーを披露。衛藤はセットリストを全て乃木坂の楽曲からセレクト。聴きなれた楽曲ばかりだが、バンドセットでアレンジされ、定評のある衛藤の歌唱力も安定していて、いつもとは違う魅力がある。

最初のMCでは「みなさん、ソロコンサート、はじまりました~~。」「乃木坂46です(乃木坂のポーズ)」「衛藤美彩です(乃木坂のポーズ)」と、一人でのステージを楽しんでいる様子。「すごい、真っ赤なサイリウムが。ありがとうございます。みなさん私を観に来てくれたんですよね、こんなにたくさん」と感動し、「今日は最高の思い出作りに来たもんね?」とみさみさらしく、ちょっとお姉さん目線で観客に呼びかけ、嬉しそうに笑う。みさみさ最大の武器、大人の女子力が全開だ。
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黒のセクシー系衣装で艶やかに
2ブロック目ではお気に入りのユニット曲『せっかちなかたつむり』『シークレットグラフィティー』『思い出ファースト』をソロで披露。次のMCで3曲を振り返る際「参加していないけど大好き」という『思い出ファースト』について「歌詞間違えちゃった。3期生のみんなごめん。真夏や玲香とのカラオケでは完璧だったんだけどな~」と笑顔で謝っていた。
ダンサーパフォーマンスによるインターバルで衣装チェンジし『意外BREAK』から『女は一人じゃ眠れない』『欲望のリインカーネーション』の3曲を黒のセクシーな衣装で披露。この日一番(というか唯一)の露出だったが、上品さも漂っていた。一人で全曲を生歌・生バンドで歌いきるために、今日のダンスは全般に抑え気味だったが、この3曲はダンサーを従えかなり踊っていた。
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真っ赤なロングドレスでしっとりと
後半に突入し、真っ赤なロングドレスに着替えて登場。『ひと夏の長さより』『今、話したい誰かがいる』を優しく歌い、続いてバンドをバックに『シンクロニシティ』『サヨナラの意味』を披露。表題曲を代表する曲たちをソロで披露したのだが、時折、切ない表情を浮かべながら、しっかりと歌いあげる姿が目に焼き付いた。
MCで「ずっと支えくれた衣装さんがこの日のために作ってくれたこの素敵なドレスを着て、今のブロックを歌ってようやく卒業の実感が湧いて来て、様々な巡り合わせで両国国技館と言う神聖な場所でやらせて頂けることも奇跡だと思いますし、今日、皆さんは私だけを見に来てくれていて、ソロコンサートは夢の一つだったので、皆さんには感謝の気持ちしかありません。」と心境を明かした。

衛藤は選抜イメージが強いが、結成当初はアンダー生活が長く、選抜入りは7thシングル『バレッタ』から。そんな過去を振り返り「アンダーだった頃に『私、こんなに辛かった』『悔しい思いをしてきたんです』っていうのはあんまり好きじゃないんですけど、ちゃんとお話ししなくちゃなって。正直言うと、(アンダーの)あの期間は苦しくて、本気で何度も辞めようと。でもファンの皆さんが握手会でたくさん支えてくれたから今の私がいます。本当にありがとうと言いたいです。選抜・アンダーと立ち位置が変わることは苦しいことではあるけど、ポジションが全てじゃないし、ここまでやってこれたことを誇りに思ってます。そんな私の思いを、私が参加していない楽曲ですが聴いて下さい」と、様々な思いを込め歌いあげたM16『アンダー』は力強く会場に響きわたり、心に染みた。
と涙と共に様々な想いを込められて披露された「アンダー」は力強く神秘的だった。

最後に再びファンへの感謝を述べたのちにM17『私のために誰かのために』を歌い、本編ステージは終了した。
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スペシャルゲスト桜井と生田が登場
アンコールを受け、赤いコンサートTシャツにジーンズという、これまでと一転したラフな服装でステージに登場。スペシャルゲストとして、キャプテンの桜井玲香と生田絵梨花を呼び込み、20thシングル『シンクロ二シティ』に収録された、3人でのユニット曲『雲になればいい』を息のあった掛け合いで披露すると、会場はこの日一番の熱気となった。
EN2は『悲しみの忘れ方』。ここで1期・2期・3期生と順番にメンバーが登場すると、衛藤は喜びと安堵、寂しさの入り混じった涙を浮かべた。そのまま全員で紫のペンライトを手に『乃木坂の詩』を披露。メンバー一人ずつとハグをしてお別れし、一人ステージに残ると、ファンへの更なるサプライズが。

コンサート当日朝にタイトル名が発表された、4月17日(水)リリースの4thアルバム『今が思い出になるまで』に、卒業コンサートに向け秋元康Pが書き下ろしたという衛藤のソロ曲『もし君がいなければ』への収録を発表。そして同曲を初披露し、卒業コンサートはひとまず終幕した。

終演のアナウンスが流れたが、鳴りやまない大声援に答える形のダブルアンコールで『ロマンスのスタート』を披露。ファンとのコール&レスポンスを楽しんだ衛藤は「みなさん、ありがとう。ダブルアンコール本当に嬉しい。急いで口紅塗りました~。これからも私は活動していくので、私の応援と私の愛した乃木坂46を、これからも愛してくれると嬉しいです!」と呼びかけ、卒業コンサートは幕を閉じた。
ソロライブでも8000人規模では、全くキャパが足りない人気を見せる乃木坂46。中心メンバーの卒業が続いたが、どんどんファンを増やし続ける乃木坂なので、今後もますます勢いが続くだろう。

なお、衛藤美彩は3月31日の全国握手会(大阪・インテックス大阪)を最後に乃木坂46を卒業します。

(今回の写真はすべて乃木坂LLC提供)
(取材・文・撮影/落合 宏樹)
【乃木坂46 衛藤美彩 卒業ソロコンサート@両国国技館】
◇公式ホームページ:http://www.nogizaka46.com/
◇開催日時:2019年3月19日(火)18:30開演
◇会場:両国国技館(東京・両国)

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