1. 恋愛成就のパワースポット縄文杉&ウィルソン株へ
世界遺産・屋久島特集記事の第3弾は『縄文杉トレッキング編』。恋愛成就のパワースポットして国内最強とも言われる世界遺産・屋久島の縄文杉へナビゲートします。
なお、縄文杉へ行くための「屋久島へのツアー情報」などは[特集記事の第1弾]
恋愛成就の世界遺産・縄文杉にカップルで行こう!をご覧ください。
縄文杉トレッキングの出発地:荒川登山口
世界遺産・縄文杉を見るためには、登山道を含む片道約5時間、標高差700メートルを歩くため、それなりの登山装備と体力、準備が必要です。
ガイド付きツアーに参加するか、個人がいいかは悩みどころですが、縄文杉ルートのみどころを満喫したい方、山歩きに不慣れな方、少しでも不安な方はガイド付きツアーがおすすめ。
年間8万人が訪れる縄文杉ですが、その多くはガイド付きツアー参加者。今回は取材ということもあり、私もツアーに参加しました。
<縄文杉ガイド付きツアー参加の主なメリット>
◎荒川登山口までのバスと宿の送迎つきで効率的
◎適度なペース配分と途中のガイドで楽しく歩ける
◎万一のケガ、トラブル、天候不良時も安心
<縄文杉トレッキングに必要な装備>
登山靴、登山リュック、雨具(レインウェアと折り傘)は絶対必須。持っていなければレンタルで。詳しくは屋久島のオプショナルツアーやレンタルショップのHPが詳しいです。
宿にガイドさんが迎えがきたのは早朝4:30。途中で貸切バスに乗り換え、縄文杉トレッキングの出発点『荒川登山口』には5:30ころ到着。 毎年3/1-11/30は車両乗入れ規制により、レンタカーの場合は、屋久杉自然館前にて荒川登山バスへの乗り換えが必要です。
荒川登山口には雨・風をしのげる休憩小屋とトイレがあります。ルートを含め自販機や売店は一切ありませんが、ペットボトルや水筒があれば、屋久島のおいしい水を途中の5カ所で補充できます。
行程の半分は歩きやすいトロッコ道
朝食とトイレを済ませ、いざ出発!ほぼ平坦で歩きやすいトロッコ道を、2時間30分ほどひたすら歩きます。
今回のグループは8名で、私を除く全員が20代~30代前半で、男性2名、女性6名。
トンネルの中を歩いたり、手すりのない橋で渡ったり、見るもの全てが新鮮で楽しく、空気もおいしい。運よく、全工程で雨も降らず、景色も開け、快適に歩けました。
ガイドさんが数分おきに、風景や自然のオブジェ、草や木の種類やみどころや特徴などを解説してくれながら、数回の休憩を挟みトロッコ道の終点『大株歩道入口』へ到着しました。
多くの女性を惹きつける『ウィルソン株』
『大株歩道入口』でトイレを済ませ、いよいよ本格的な登山開始。ここから山道を2時間半登り縄文杉を目指します。
多くの方の目的地のひとつ、ある角度から見上げるとハート型に見える切り株『ウィルソン株』や、大王杉、夫婦杉と主要なみどころが次々とあらわれるので、私には楽しい道のりでしたが、多くの人が既にかなりお疲れの様子。
帰りの体力を考えて縄文杉をあきらめ、ウィルソン株で引き返す人も多少いるようですが、ここまで来たなら頑張ったほうが後悔しません。
樹齢3000年以上と言われる縄文杉
そんなこんなで、ついに最終目的地『縄文杉』に到着!樹齢3000年以上と言われる(諸説あり)縄文杉は、存在感が際立っていました。幹ふとっ!
保護のため間近で見れないのが残念ですが、両サイドにある展望デッキまで登れば、より大きさや幹の太さを実感できます。
体力的に相当へばっていても、ここが最終目的地。両デッキともに往復して幾千年を生き抜いたパワーのお裾分けを受けましょう。
ちなみに縄文杉を見た時の感動は、自身の疲労度に比例するようで、相当に疲れている様子の人ほど喜んでいました。
高所恐怖症の方は渡れないかも
自然のオブジェを見逃さないように
登山道が始まる『大株歩道入口』
小道具を持参すると更に楽しい
帰りは、来た道をひたすら戻るだけで、しかも殆どが下り。とはいえ体力の限界近い方にはしんどい道のり。登山道が終わる『大株歩道入口』に着くと、ようやくひと安心できます。
トロッコ道も基本的に下っているので、往路よりかなり楽ですが、疲れてくると足の運びが追い付かないので、油断せずペースを抑えましょう。
荒川登山口まで約30分ほどの場所でトロッコ道から脇に入り、川に足をつけてクールダウン。ガイドツアーならではの、癒しタイムです。
そして、出発から約10時間15分で、荒川登山口に無事帰還。運よく雨も全く降らず、心地よい達成感と充実感のなか、帰りのバス車内はほぼ全員が爆睡でした。
私は、かなりの余力を残せましたが、ガイド付きでなければ、色々見逃した可能性も高い。初めての方にはガイド付きツアー参加をおすすめします。
(取材・文・撮影/落合 宏樹)