この展覧会では、鉄道と美術150年の様相を、鉄道史や美術史はもちろんのこと、政治、社会、戦争、風俗など、さまざまな視点から読み解き、両者の関係を明らかにするもの。

東京駅の歴史を体現する煉瓦壁の展示室をもつ美術館『東京ステーションギャラリー』で開催されること自体がノスタルジックです。

明治や昭和初期など、当時の鉄道風景を切り取った色彩豊かな絵画により、リアルな利用風景を目にする楽しさも。

写真は1935年（昭和10年）当時の新宿駅の風景。多くの人々が行き交い活気にあふれ、色鮮やかで目に付く看板など、現代につながる新宿駅の歴史を感じました。

解説パネルの「全国に張り巡らされた鉄道網の開通により、美術家たちの行動半径を一気に広げた」との記載もあり、いまでは当たり前の鉄道での移動も、鉄道開業時は人々の生活や行動範囲を一気に変える出来事だったと改めて実感しました。

東京駅開業当時のレンガも残る『東京ステーションギャラリー』にて開催中の『鉄道と美術の150年』は2023年1月9日(月・祝)まで開催中です。

（取材・文・撮影：落合 宏樹、モデル：豊岡真澄）

【『鉄道と美術の150年』開催概要】
◇公式ウェブサイト：
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202210_150th.html
◇開催期間：2022年10月8日(土) - 2023年1月9日(月・祝)
◇休館日：月曜日（10/10・1/2・1/9は開館）、10/11、12/29 - 1/1
◇時間：10:00-18:00
※金曜日は20:00まで
※入館は閉館30分前まで
◇料金：一般1,400円／高校・大学生1,200円／中学生以下無料
※学生の方はご入館の際、生徒手帳・学生証をご提示ください
◇会場：東京ステーションギャラリー
＞＞GoogleMap
◇アクセス：
・JR「東京駅」丸の内北口 改札前
・東京メトロ丸ノ内線「東京」駅M12出口より徒歩約3分
・東京メトロ東西線「大手町」駅B4/B5出口より徒歩約5分
・東京メトロ千代田線「二重橋前」駅出口7より徒歩約7分

＊＊＊関連リンク＊＊＊

■東京ステーションギャラリー（公式ウェブサイト）

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