特集記事タイトル
AKBライブレポ:ソロ編/ゆうなぁ、みずき、ゆいゆい等9公演(2)
2. 梅山恋和、本間日陽、久保怜音、山内瑞葵、小栗有以
ソロコンサート9公演のご紹介も後半戦。梅山恋和、本間日陽、久保怜音、山内瑞葵、小栗有以が魅せた!
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奈々変化などで魅了した梅山恋和
1月25日(土)昼公演は『NMB48梅山恋和ソロコンサート~笑梅繁盛で餅もって恋!~』。
NMB48期待の次世代エース『梅山 恋和』(うめやま ここな)初のソロコンサート。NMB48のコンサート同様、会場の一角に『女性エリア』が設けられ、女性ファンも多く明るい雰囲気だ。

コンサートでは、配信チャンネルで冠企画を担当するほど餅が大好きな梅山らしい演出で会場を沸かせ、かわいいだけじゃないとばかりに、『HA!』や『Dear J』などでかっこいいここなもアピール。途中のVTR中でも『梅山恋和の七変化』として『わるきー』など様々な姿を披露しファンは大喜びだった。

最後に梅山はスタッフやファンに感謝を述べるとともに、「私は…NMBのセンターを目指したい」と力強く宣言。きっかけはAKB48の山内瑞葵の存在だったようで、『モニカ、夜明けだ』で初のWセンターをともに務めた瑞葵が、AKBのセンターに立つことが先に決まり「『悔しい』という気持ちを持てるようになりました、こんなんじゃダメだと思っているので強いアイドルになりたいと思います」と、NMBファンには何とも心強いセンター宣言が飛び出し、コンサートは幕を閉じた。
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明るく楽しく締めた本間日陽
1月25日(土)夜公演は『NGT48本間日陽ソロコンサート~来いっしゃ!ひなたまつり~』。
NGT48劇場でソロ公演経験もある本間日陽(ほんま ひなた)も大会場でのソロコンサートは初。『お祭り』をコンセプトに全編にわたり『地元・新潟愛』が詰まったライブでした。

オープニングは「ノリノリで行こうよ!」と、AKBフェスティバルをアレンジした『ひなたフェスティバル』からスタート。自身が初選抜入りした『#好きなんだ』や、新潟の田園風景や雪景色映像を背景にした『Maxとき3115号』など、衣装を早着替えしながら、次々と楽曲を披露。パフォーマンスを中断するこなく、『チーム321推し』まで20歳メドレーとして20曲連続での怒涛のセットリストに挑戦。長かった…と息切れしながらも、しっかりと完走しました。

終盤には、昨年を振り返り悩んだ日々を告白。それと同時に、その先にある楽しい何かを見つけたようで「生まれ育った村上市に貢献し、新潟をもっとアピールしたい」と溢れる地元愛を前向きに語り、アンコールを含め途切れることがなかった「ひなた」コールを前に、"新潟の太陽"と称される弾ける笑顔で会場を後にした。
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“わたあめランド”久保怜音
1月26日(日)朝公演は『AKB48久保怜音ソロコンサート~わたあめランドへようこそ~』。
会場では『怜音ちゃんからの差し入れ』と言うわたあめを配布。朝の天気予報VTRから久保怜音(くぼ さとね)ソロコンサートがスタートし、ツインテールの久保が登場。

「わたあめランドへようこそ!」という元気いっぱいに会場を盛り上げ、超アイドル路線を貫く『最強ツインテール』で幕を明けました。

衣装替え用のつなぎのVTRで、動物園をめぐりつつ、動物にちなんだ楽曲で着ぐるみ風の可愛い衣装に次々とチェンジ。ふわかわのセットリストの途中には、『いらないツインテール』でツインテールをほどき、『カモネギックス』などダンサブルな楽曲も披露し、かわいいだけじゃない一面もアピール。

アンコールでは、『黄金センター』や『夢は逃げない』を披露。「私はいつかセンターに立ちたいから『黄金センター』を選びました。みなさんと一緒なら、いつか掴めると思っています?みなさん、私の夢叶えてくれますか?」と尋ね、強いエールが会場から湧き起こりました。

ラストは、AKB48 を好きになったきっかけという『AKB0048』の『虹の列車』を披露。ファンからのサプライズで会場がペンライトで虹色に染まり “わたあめランド” は閉園しました。
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『ラッキーずっきー』の魔法をかけた山内瑞葵
1月26日(日)昼公演は『AKB48山内瑞葵ソロコンサート~"MY"Revolution~』。
3月18日にリリースされるAKB48の57thシングルにて、表題曲センターに初抜擢された山内瑞葵(やまうち みずき、愛称ずっきー)。2020年のAKBの先頭に立つべき期待の星だ。

コンサートは魔法使い見習いの山内のもとに、師匠の“マスター・オブ・魔法使い”やってくるというストーリー仕立てのライブ構成。山内をもっともっと好きになっちゃう魔法『ラッキーずっきー』を使い、会場のファンを虜にしました。

王道アイドル路線を地でいくずっきーですが、かわいいだけでなく『Make noise』『右足エビデンス』など4曲をダンスパフォーマンスで魅せるなど、幅の広さもみせました。

アンコールでは、ファンに向けて書いてきた手紙を読み上げ、感謝の言葉とともに「センターになったことが本当のゴールじゃなく、もっと自分を磨いて、パフォーマンスで日本中・世界中を笑顔にできるよう、更に今のAKB48の魅力を沢山の人にお届けできるようになりたい。それができた時が、本当の『”MY" Revolution(みずき、やまうち、レボリューション』なので、これからも傍にいてください」と直接伝えました。

ラストは『僕は頑張る』を自身の思いを歌詞にのせ、優しい大歓声に包まれながら初のソロコンサートは幕を閉じました。
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別格さが際立った小栗有以
1月26日(日)朝公演は『AKB48小栗有以ソロコンサート~YUIYUI TOKYO~』。
9日間にわたるTDCライブ祭り、そしてソロコンサートのトリを務めたのは、AKB48の現エース:小栗有以(おぐり ゆい、愛称:ゆいゆい)。

9日間のライブを通じ初めてステージ最前に白幕が張られたり、バックダンサーを従えての堂々としたパフォーマンスや、映像とリンクしたり、3名のコレオグラフィーに指導を受ける、ピアノニストとの共演などハード面でも『別格』を感じさせるライブ構成。2017年に開催した初のソロコン『新春!チーム8祭り~小栗有以の乱~』から早3年。AKB48グループとして初の二度目のソロコンサートとなりました。

オープニングは、自身初の主演ドラマ主題歌『百合を咲かせるか?』。映像をふんだんに使った豪華な演出で『バラの儀式』を披露すると、『Blue rose』『風は吹いている』ではダンサーと共に大人っぽいパフォーマンスで、3年前からの成長を感じさせました。

そこから一転『ぐ~ぐ~おなか』や『キスだって左利き』では王道アイドル路線に戻り、大好きな曲という『ラッキーセブン』では、前田敦子の衣装で堂々とパフォーマンスしました。

ライブ中盤には、“新しい表現世界への挑戦”として、Ruu・辻本知彦・Seishiro のコレオグラファー3名に指導を受け、K-POP系・コンテンポラリーダンス・JAZZ系コレオグラフィと3種のパフォーマンスに挑戦。ゆいゆい最大の武器であるストイックさを遺憾なく発揮し、一段と成長した圧倒的パフォーマンスを披露。MCでは挑戦を振り返り、やりきった充実感に涙を浮かべる場面も。

本編最後はピアニストmakiさんによる演奏で、ファンの皆様に『アリガトウ』を歌で伝えました。

アンコール明けは、自身がデビューするキッカケで、最も大切にするTeam8楽曲を披露すると、会場は一気にヒートアップ。

最後のMCでは「あっという間に6年が経ち、リクアワで総監督(向井地)の「メンバーそれぞれにアイドルとしての物語があるのが強み」という言葉に、私も自分が納得するまで『小栗有以のアイドル物語』を作っていきたいと思いました。分厚い本で、まだまだ先があります。ポジティブに頑張って素敵な一冊ができるように頑張ります。そしてこれから『AKB48巻き返しの章』をみんなで作りあげていきたいです。今日は本当にありがとうございました。」とファンへの感謝と15周年を迎えAKB48の先頭を走る決意を力強く誓い、新春ライブの大トリにふさわしく締めくくりました。
2020年代初のシングルは山内瑞葵センター、4月には最後の1期生・峯岸みなみも卒業するAKB48。

色々あった2019年を糧に、小栗を先頭にグループ全体として底上げ・巻き返しを図る時期が、いよいよやってきました。

(取材・文・撮影/落合 宏樹)
【AKB48グループ2020 TDCホールライブ祭り】
◇公式ホームページ:https://www.akb48.co.jp/news/detailpage/39638227
◇開催期間:2020年1月18日(土)から1月26日(日)
◇会場:東京ドームシティホール(TDCホール)

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