1. 激動の2019をアイドルたちは汗と笑顔とチーム愛で締めくくった
7月7日のNHK大阪ホールを皮切りにスタートした、約4年ぶりのAKB48全国ツアー『AKB48全国ツアー2019~楽しいばかりがAKB!~』が、『TOKYO
DOME CITY HALL』にてファイナルを迎えました。
2019年12月9日(月)・10日(火)の2日間で、チームA、チームK、チームB、チーム4の各チーム毎、合計4公演がおこなわれました。
NGT問題など、AKB48グループにとって激動の1年となった2019年ですが、殆どのメンバーたちは、ただひたむきにアイドルとして頑張り、ファンは自分の推しメンを信じ全力で応援してきました。「私たちは、いつも全力で歌って踊って笑顔を届け、ファンを楽しませる」そんなメッセージを感じた4公演をレポートします。
Team4(村山チーム4)
全国ツアーFINALのTOPバッターは、12月9日(月)夜公演の『Team 4(チーム4)』。
Team4(村山チーム4)は、現在のAKB48内で最も"アイドル"を体現しているチーム。
キャプテン村山彩希と岡田奈々の『ゆうなぁコンビ』を中心に、山内瑞葵(やまうち みずき)、坂口渚沙などアイドル力の高いメンバーも揃い、年齢の幅も狭く一体感がある。
シングルにカップリングされるオリジナル曲も多く、観ていてシンプルに楽しい。AKB48期待の新星・山内瑞葵と、岡田奈々とのハーモニーで会場を魅了した浅井七海が特に光っていた。
Team B(岩立チームB)
12月10日(火)は、月曜開催では異例となる朝・昼・夜の3公演。朝いち10時からの公演は『Team B(チームB)』でした。
キャプテン岩立沙穂キャプテンのもと、谷口めぐ、福岡聖菜を中心に据え、大ベテランながらアイドル最前線を維持する柏木由紀らがサポートするチーム構成。
チームには運営が期待する次世代エース候補の久保怜音(くぼ さとね)が在籍。劇場公演の人気曲が多いため、AKB48を長く応援するファンほど楽しめるライブだった。
Team K(込山チームK)
14時からの昼公演は『Team K(チームK)』。AKBきってのダンスチームというチームカラーだ。
込山榛香キャプテンのもと、倉野尾成美や武藤姉妹(武藤十夢・武藤小麟)が在籍。ダンスの要となる横山結衣が欠席だったのは残念。
こみはる(込山)のキャプテンシーと、うるさすぎる程という仲の良さ、そしてダンスに対するこだわりがパフォーマンスから伝わってきました。
圧倒的なダンススキルと高い歌唱力・演技力を併せもつ横山結衣は、AKB復活に必要なキーマンのひとり。多少の自粛期間後は、元気な笑顔とパフォーマンスで楽しませて欲しいですね。
先日、卒業発表をした峯岸みなみは、ライブの楽しさや意味を改めてかみしめながら踊っているのが、表情に見てとれました。
Team A(岡部チームA)
そして、ツアー全体の千秋楽を務めたのは、18時からの夜公演『Team A(チームA)』。
1曲目で披露した楽曲『Pionear』に象徴される、AKB48の歴史をつくり引っ張ってきたという自負が強いチームで、チーム8と兼任する岡部麟キャプテンを、AKB48グループ総監督の向井地美音、元総監督の横山由依が脇でサポート。
2020年AKBのエース小栗有以をはじめ、ビジュアルクイーンの加藤玲奈や、セクシークイーンの篠崎彩奈、次世代と期待される鈴木くるみ、西川怜などを擁するメンバー構成は、やはり豪華。
最近の表題曲『Teacher Teacher』『NO WAY MAN』『サステナブル』が、最もしっくりきたのもチームAでした。
2人でのコンサート開催を発表(村山&岡田)
卒業を間近に控えた太田奈緒
4月に卒業する峯岸みなみ
最後の挨拶をする岡部麟
チームA公演の最後の挨拶で、岡部麟は「この1年はAKB48にとってピンチなことがたくさんありました。でもこうして4年ぶりにコンサートができて本当に良かったと思うし、これっきりにせず、また来年も(全国ツアーが)開催できるように繋いでいきたい。私たちも、もっともっとパワーアップします」と力強く宣言。
来年の飛躍をファンに誓い、半年におよぶAKB48の全国ツアーは幕を閉じました。
(取材・文・撮影/落合 宏樹)
(本記事の写真はすべてオフィシャル提供/©AKS)