2. 白地にシルバーをあしらった艶やかなドレスで5万人を魅了
乃木坂46最後の1期生・齋藤飛鳥の卒業コンサート、ライブレポート2日目。アイドル・齋藤飛鳥を見られる最後の日とあって、開演前の会場内は独特の雰囲気に包まれていました。
※本記事内の写真はすべてオフィシャル提供です。
バンド演奏中に与田が後ろからラブ注入(2日目)
2023年5月18日(木)乃木坂46としての齋藤飛鳥が見られる卒業コンサート最終日。
開演前の影アナを、乃木坂46のチーフマネージャー菊地氏、つづいて事務所代表の今野氏が担当するという異例のサプライズに会場からどよめきが。
今野代表から、チケット応募総数が約63万件と報告があり、最後は乃木坂46円陣コール「努力、感謝、笑顔、うちらは乃木坂、上り坂、46!」を5万人の観客とともに叫び、開演前から会場が一体となりました。
『Overture』に続き、ステージ上に真紅の衣装を着用した飛鳥が登場し、初日同様、アリーナ中央のサブステージまで移動すると、そこにはドラムセットが。
着席し激しいドラムソロをスタート。ビートに合わせ観客はヒートアップ、ラストは花火が打ち上がり『ジコチューで行こう!』からライブがスタートした。
齋藤飛鳥卒業コンサート(2日目)
『インフルエンサー』では生演奏をバックに、情熱的な歌とソロダンスも披露。
その後、初日につづき、大型の鳥型トロッコ最上段に乗りアリーナを一周。フロートに乗って選抜メンバーも場内をめぐり、ファンを喜ばせた。
最初のMCで飛鳥は「すっごいソワソワしてたけど、始まったらめちゃくちゃ楽しいです」満面の笑み。そんな飛鳥に、小川彩は「この2日間、飛鳥さんと過ごせる時間が本当に幸せです」、賀喜遥香は「ライブ中に手をつないだりハグしたり頭をポンポンしたりされたりしたいので頑張りたいなと」と笑わせ、山下美月は「私たち3期生が後輩でいられる最後の日。だから可愛がられたいんですよ」と本年を伝えると、齋藤が山下の背中に飛び乗るなどし、会場を沸かせた。
メッセージを伝える遠藤さくら(2日目)
MC後は、飛鳥が5期生と『絶望の一秒前』、4期生と『I see...』、3期生と『トキトキメキメキ』をコラボ。
曲中で岩本蓮加は「3期生が堂々と自信を持ってステージに立てているのは、『3期生推し』と明言し自信を持たせてくれた飛鳥さんのおかげ。乃木坂46の未来は、私たち3期生に任せてください!」と力強く宣言し先輩を安心させた。
齋藤がアンダーでセンターに立った『扇風機』、1期生楽曲『Against』を32ndシングルのアンダーメンバーとともにパフォーマンス。アンダーでの経験も多い齋藤ならではの選曲&演出に、胸がアツくなった。
中盤では梅澤美波・山下美月との『ファンタスティック3色パン』など、レアなユニット曲を中心に披露。『他の星から』は遠藤さくらと久々に組み、エンディングで熱い抱擁を交わす場面も。
幕間VTRでは、飛鳥自身が小室哲哉に曲を書いてほしいと願ったことが明かされ、自身がセンターを務めた配信限定シングル『Route 246』を披露。
飛鳥のソロダンスを大々的に取り入れた『ありがちな恋愛』、アコースティックギターとストリングスの生演奏をバックに『地球が丸いなら』をソロ歌唱するなど、卒コンにふさわしいセットリストを展開。
MCで込み上げる感情を抑えつつメンバーに向かい「乃木坂をよろしくね」と口にし「一緒に歌わせてもらいます」と、自身の卒業後にリリースされた最新シングル『人は夢を二度見る』を涙を浮かべながら最初で最後のパフォーマンス。
ターニングポイントとなったセンター曲『裸足でSummer』ではムードを一変させ、ドームを埋め尽くす観客が一斉にタオルを高く掲げ、『Sing Out!』クラップ&シンガロングで会場が一体に。
本編ラスト前には、公式お兄ちゃん・バナナマンから映像メッセージが届き、大いに喜んだ飛鳥。
そして「この曲は私が最後にいただいた曲。みんながすごく美しく踊ってくれる、大好きな曲です」と口にし『ここにはないもの』をメンバーとともに披露し、本編は終了した。
メンバーへのメッセージ中に涙をこらえる齋藤飛鳥
アンコールでは、加入から卒業までを振り返るドキュメント映像に続き、白地にシルバーをあしらった華やかで可憐なドレスを着用した飛鳥がメインステージ中央に登場。
「昨日今日と、本当に心から楽しい、幸せなライブでした」「私には好きな言葉がありまして…恩送りという言葉を知ってから、メンバーやスタッフさんに対してなんとなく気持ちの整理ができたような気がしていて。恩を返すだけでなく、どんどん送っていく、そうやって連鎖していくって素敵なことで、私たちもそう歌っているなと気づいてからは、その言葉をすごく大切にして生きています」と告白。
「私は今日が終わったら皆さんとはお別れしますが、これからは後輩のみんなに渡していってほしいなと思っています」と観客に思いを伝え、ソロ曲『硬い殻のように抱きしめたい』を、心を込めて歌いあげた。
最後のMCでは、後輩を代表し遠藤と与田からメッセージが。飛鳥を誰よりも慕う遠藤は「飛鳥さんが言ってくれたように、自分で自分を認めてあげられるようになったら、また会いにいきます」と力強く宣言。
ラストナンバー『ジコチューで行こう!』を全員でパフォーマンスし、飛鳥は「最後にこんな景色が見られて、もう人生大満足です。明日からは恋とかもするかもしれませんね!お前らの誰かの嫁が飛鳥になるかもしれませんね!俺の嫁ですね!(笑)」と笑顔でファンに語り、
翼の生えたゴンドラに乗って上空へと羽ばたき、約3時間のラストステージが終了。
しかし、照明が全灯し規制退場のアナウンスが流れても「飛鳥コール」が鳴り止まず、殆どの観客が動かない状況に、飛鳥が再びステージに登場。改めて感謝の気持ちを伝えつつ「せっかく格好よく終わったのにー」と笑いながら、歩いてステージから去っていった。
齋藤飛鳥卒業コンサート(2日目)
齋藤飛鳥卒業コンサート(2日目)
齋藤飛鳥卒業コンサート(2日目)
齋藤飛鳥卒業コンサート(2日目)
1期生最年少として乃木坂46に加入し、11年と8ヶ月間のアイドル活動を見事に完走した齋藤飛鳥さん。コロナ前に発声禁止となった「俺の嫁」コールの回収も見事でした。
類まれなスタイル、身に纏うオーラ、卓越した演技力&ダンスパフォーマンスなど、多才な彼女を、卒業後も全力で応援します。
<乃木坂46「齋藤飛鳥卒業コンサート」@東京ドーム:最終日セットリスト>
00. Overture
01. ジコチューで行こう!
02. インフルエンサー
03. シンクロニシティ
04. ハウス!
05. ダンケシェーン
06. 絶望の一秒前
07. I see...
08. トキトキメキメキ
09. 扇風機
10. Against
11. ファンタスティック3色パン
12. なぞの落書き
13. 他の星から
14. 制服を脱いでサヨナラを・・・
15. あらかじめ語られるロマンス
16. ロマンティックいか焼き
17. ガールズルール
18. Route 246
19. ありがちな恋愛
20. 地球が丸いなら
21. 人は夢を二度見る
22. 帰り道は遠回りしたくなる
23. サヨナラの意味
24. 裸足でSummer
25. Sing Out!
26. ここにはないもの
―アンコール―
27. 硬い殻のように抱きしめたい
28. 僕だけの光
29. ロマンスのスタート
30. おいでシャンプー
31. ジコチューで行こう!