1. 職人の手捌きを愉しみながら味わえるカウンター5席のみの完全予約制
東京・三宿の隠れ家的鮨店『十方鮨』へ行ってきました。「伝えきる一貫」をコンセプトに、職人の手捌きを愉しみながら味わえる贅沢な空間です。
職人の手捌きを愉しめる僅か5席の贅沢な空間
芸能人が愛用する店舗が多いことでも知られる東京・世田谷の三宿エリア。その一角にある隠れ家的鮨店『十方鮨』(じっぽうすし)。
場所は東急田園都市線「三軒茶屋駅」から徒歩で約10分ほど。国道246号線の三宿交差点の近くです。
黒を基調とした内装に木目のカウンターが映えるシックな店内には、カウンターの僅か5席のみ。
完全予約制で、メニューはおまかせコースのみ。昼は5,000円、夜も10,000円とコストパフォーマンスの良い料金設定となっています。
純白(白身魚の飽和氷塩水洗い)
おまかせコースは昼・夜ともに、白酢と赤酢を旬のネタに合わせて使い分け、王道の江戸前握りから一工夫した物までバリエーションに富んだ内容です。
当日にお出し頂いた夜のおまかせコース(10,000円)は以下のとおり。なお、内容は季節や食材の状況により変更となります。
1)鱧(はも)の骨切り 焼霜造り
→骨切りは職人の腕のみせどころ、鮮やかな手さばきに注目!
2)ボタン海老とペコロスの赤酢ドレッシング
→ボタン海老の甘さを引き立てるペコロスの量が絶妙
3)鯛(たい)の飽和氷塩水洗い
→飽和氷塩水で洗うことで余分な水分がとれ、旨味だけが閉じ込められるとのこと。味が濃厚となり噛めば噛むほどたいの旨味を感じました。
鮑(あわび)の肝リゾット
4)蛸の燻製、ベシャメルソース掛け
5)のどぐろの塩焼き、生のり餡掛け
→高級魚のどぐろを塩焼きにし生のりの餡を掛けた大将こだわりの逸品
6)水と醤油だけで炊き上げた旬の魚の煮付け
→和歌山の漁師に伝わる伝統料理、肉厚の梅干しを潰しながら
7)10日熟成、天然シマアジ
→淡路島産の天然シマアジ、熟成することにより素材の旨味をアップ
8)剣先烏賊(いか)、淡雪塩
→粉雪が舞うように塩を降りかけるライブ感は必見
9)熊本県天草の鯵、ネギとニンニクの擦り合わせの薬味を乗せて
10)北海道産時鮭の炙り握り
11)鮑(あわび)の肝リゾット
→アワビの肝をシャリに混ぜ、ゲソのバター炒めときゅうりとウニのリゾット。大将渾身の新作。本メニューのために特注した信楽焼の器にも注目!
おはぎの中とろ握り、備長炭直炙り
12)鮪(まぐろ)赤身の漬
13)おはぎの中とろ握り、備長炭直炙り
→中とろとシャリの間にネギトロと刻んだ沢庵を挟んで握り、中とろに直接炭をあてつけて炙ることで、香りと食感を楽しむ極みの逸品
14)長崎対馬の穴子
15)干瓢(かんぴょう)巻き
→栃木名産の干瓢を香り高い海苔と酢飯で。大将のこだわりの詰まった〆の巻物
16)魚のアラを胡麻油で炒めて出汁を取った、濃厚アラ汁
17)デザート(黒胡麻アイス)※3種のうちどれか一つを選択
水と醤油だけで炊き上げた旬の魚の煮付け
剣先烏賊(いか)、淡雪塩
おはぎの中とろ握り、備長炭直炙り
干瓢巻き
カウンター越しに職人の手捌きや会話を愉しみながら味わえる高級鮨店ながら、夜のおまかせが10,000円という魅力的な価格設定。
完全予約制なので密とも無縁。緊急事態宣言で行動が制限されるなか、ご夫婦や恋人同士で至福のひとときをお過ごしください。
(取材・文・撮影/落合 宏樹)