1. 都市伝説をもとにしたファンタジーホラー映画『きさらぎ駅』
インターネット掲示板発の都市伝説をもとにした映画『きさらぎ駅』(6月3日全国公開)の完成披露上映会が、2022年5月6日(金)都内にて開催され、上映前舞台挨拶として主演の恒松祐里をはじめ、本田望結、莉子、佐藤江梨子と永江二朗監督が登壇しました。
(c)2022「きさらぎ駅」製作委員会
インターネット掲示板発、現代版<神隠し>と言われ、人々の心を虜にしてきたKING OF 都市伝説をもとにした本作。
大学で民俗学を学ぶ女子大生の堤春奈(恒松)が、現代版神隠しとしてネット上で話題となった『きさらぎ駅』という異世界駅を卒業論文の題材として決め、その謎に迫る姿を描きます。
<Story>
繰り返される悲劇―この悪夢から抜け出すことはできるのか?
大学で民俗学を学ぶ堤春奈(恒松祐里)は、卒業論文で十数年来、ネットで現代版”神隠し”と話題になっている都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることにした。リサーチの結果、「きさらぎ駅」の原点となった書き込みの投稿者『はすみ』ではないかとされる葉山純子(佐藤江梨子)という女性の存在を知る。ようやく純子への連絡先を知り、数ヵ月にわたりメールでやり取りした結果、春奈は遂に純子と会う約束を取り付ける。指定された場所は「きさらぎ駅」の舞台となった路線にある一軒家。春奈を出迎えた純子はどこか影のある雰囲気を持つ女性。部屋へ案内され、早速、ネットで噂される『はすみ』本人との真偽を確かめる春奈に対して、純子はどこか謎めいた笑いを浮かべながらも春奈からの問いかけに静かに頷く。続けて、純子から「きさらぎ駅」へたどり着いた経緯、その後の出来事などを聞いた。その内容は春奈には到底信じられるものではなかったが、純子の話の中で春奈はなぜ純子だけが「きさらぎ駅」へたどり着くことができたヒントに気づく。純子の別れた春奈は自然に「きさらぎ駅」の舞台となった遠州鉄道の駅へ向かう。この選択が春奈の運命を大きく狂わせることになってゆく。
「エンドロールの最後まで注目してください」(恒松)
本作が映画初主演となる恒松は「自分の中で“22歳までに主演をやりたい”という考えを密かに秘めていて、23歳の誕生日を迎える2日前から撮影が始まったので嬉しかったです。ギリギリでした。」と明かすと、観客から一斉に拍手が贈られた。
本作の見どころについて恒松は「監督が『緊張と笑いは紙一重』とおっしゃっていて、それが体現されているようなシーンが中盤にあります。そのときの私(=堤春奈)の行動に注目してください」とコメント。
女子高生・宮崎明日香を演じた本田が「衝撃な展開が待っているので、最後の最後まで気を抜かずにご覧ください」とコメントすると、恒松も「エンドロールの最後までね」と本田に同調していた。
「怖いので気をつけてください(笑)」(莉子)
純子(佐藤)が『きさらぎ駅』で出会ったギャル・松井美紀を演じた莉子は「撮影期間中は常に『私はギャルだ』って言い聞かせてました」といい、本作の見どころは「FPS(一人称視点)手法を撮影に取り入れていて、それによって見ているみなさんも『きさらぎ駅』に行ってる気持ちになれると思うので、楽しく体感していただければと思います。怖いので気をつけてください(笑)」と笑顔で呼びかけた。
佐藤も「怖いんですけれど、この作品はファンタジーホラーと題されていて、実はお子さんも見られる映画なので、ぜひホラー好きな家族で一緒に見てほしいです」とアピールした。
「『異世界だからOK』は初めてでした」(本田)
撮影時のエピソードについて本田は「撮影中に雨が降ってきて、普通だと中止だったり延期になるところ、監督は『異世界だし、いいんじゃない』っておっしゃって、そのまま撮影が続けられました。雨が降って、みんなの服がちょっと濡れていても『異世界だからOK』というのは、初めての経験でした」と明かすと、永江監督は「すみません…いろいろ事情がありまして」と苦笑いしていました。
佐藤は「雪が降るかなという、すごい寒い日にも、本田さんが普通にミニスカートで制服を着ていて『若いってすごいな~』って思ってました。あと、皆さんアクションシーンがたくさんあって、動けていてすごいなと思ってました。」と笑いながら撮影時を振り返りました。
イベントの締めくくりでは、次世代の音楽クリエイター『弌誠』が本作のために書き下ろした『通リ魔』が、本作の主題歌に採用されたことを発表。公式TikTokもスタートしたことが発表されました。
映画『きさらぎ駅』は2022年6月3日(金)より全国公開されます。
(c)2022「きさらぎ駅」製作委員会
(取材・文・撮影/落合 宏樹)